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平成11年度 戦略的基礎研究推進事業 「研究年報」
Vol. 1 (2000) 68
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「生命活動のプログラム」平成8年度採択研究代表者
「ゲノム全遺伝子の発現ヒエラルキー決定機構の解明」

石浜 明1)
1) 国立遺伝学研究所 研究主幹·教授
Abstract:  ゲノムプロジェクトによって、各種生物の代表種で、ゲノム全塩基配列の決定が進み、いずれは、それら生物のもつ遺伝子の全体像が明らかとなることが予想できた。全遺伝子のなかから、どれをどの程度に発現し利用するかを決定する機構の解明が、ポストゲノムプロジェクトの最も重要な研究課題との立場から、本研究が開始された。これまでの研究から我々は、転写酵素RNAポリメラーゼが、ゲノム全遺伝子から発現遺伝子を選択し、またそれぞれの発現水準を決め、遺伝子間の発現水準の順位を決定していると考えた理論を提唱し、その実証を目指した研究を実施した。研究対象として、主として原核生物の代表大腸菌と真核生物の代表として分裂酵母を解析し、またこのモデルを検証するための最も単純なウイルスを解析した。過去3年間ほぼ当初の計画通りに進行している。本年度での研究実施の概要は次の通りである。

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