| 「分子複合系の構築と機能」平成10年度採択研究代表者 「生体のエネルギー変換·信号伝達機能の全構築」
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| | 1) 奈良先端科学技術大学院大学物質創成科学科 教授 |
| Abstract: 本研究では分子に自動的にシステムを構築する仕掛けを取り付けることにより、生体の根幹機能を超分子科学的に発現させることを目指している。11年度はエネルギー変換機能についてはアンテナ機能創出のために自己集積方法論の確立を中心に行い、配位結合による自己組織化一次元ポリマーのポリ(ポルフィリン)の合成法を確立した。また信号伝達機能については明確な空孔を有するレゾルシン四量体とコール酸から誘導されるハーフチャネル分子が自己組織化し、安定なカチオン選択性チャネルを与えることを実証した。今後は、11年度に確立した自己組織化方法論を用いアンテナ系と電荷分離系との連結を図ると共に、電子-プロトン共役輸送などの機能を有する機能素子の開発、イオンチャネルのオン-オフ制御と並んで分子エレクトロニクス素子への展開を目指した研究を推進する。 | | | |