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平成11年度 戦略的基礎研究推進事業 「研究年報」
Vol. 1 (2000) 564
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「極限環境状態における現象」平成9年度採択研究代表者
「深度地下極限環境微生物の探索と利用」

今中 忠行1)
1) 京都大学大学院工学研究科 教授
Abstract:  深度地下極限環境(高温、高圧、無酸素、貧栄養)は古くから無菌状態であると信じられていたため、その生態系に関する研究は地表生態系と比べて大幅に遅れている。しかし、我々はすでに超好熱菌、嫌気的石油分解菌など地下から地表に出現したとも予想される興味深い微生物を分離しており、深度地下には未知の生物が多種類存在している可能性が示唆されている。本研究ではこの未開拓の深度地下極限環境から新規な微生物を分離し、それらが有するであろう特殊酵素、代謝系や環境適応戦略を解析していくことを第一の目標に設定している。これにより地下微生物生態系の解明、生命進化過程の理解、遺伝子資源の確保、工業的利用や環境改善への貢献などを期待している。

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