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平成11年度 戦略的基礎研究推進事業 「研究年報」
Vol. 1 (2000) 557
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「極限環境状態における現象」平成9年度採択研究代表者
「磁気力を利用した仮想的可変重力場におけるタンパク質の結晶成長」

安宅 光雄1)
1) 生命工学工業技術研究所 グループリーダー
Abstract:  構造生物学の発展には、良質のタンパク質単結晶の作製が鍵となっている。また重力パラメータはタンパク質結晶の質を支配する例が知られている。本研究では、磁気力を利用して重力値が連続的に変化するような極限環境を創生し、その中でタンパク質を結晶化し、重力値の変化が結晶成長に及ぼすメカニズムを解明するとともに、良質の結晶の合成に役立てる。計画開始以来、世界で初めてと思われる「均一磁気力」超伝導マグネットを設計、順調に稼働させ、タンパク質結晶成長に役立てている。また、磁気力を用いて、電気伝導性のない液体、電気伝導性の小さい液体の対流が抑制·制御できることを初めて明らかにした。タンパク質結晶の質に及ぼすそれらの影響を続けて解明する。

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