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平成11年度 戦略的基礎研究推進事業 「研究年報」
Vol. 1 (2000) 536
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「極限環境状態における現象」平成8年度採択研究代表者
「低次元異常金属の開発」

佐藤 正俊1)
1) 名古屋大学大学院理学研究科教授
Abstract:  銅酸化物高温超伝導体の異常物性と超伝導の起源について実験側からの統一的描像を打ち出し、さらにそれを確立するための実験的研究を進めた。またこれに対する理論を進展させ、超伝導電子対形成に至る過程を調べた実験結果をよく再現する記述に成功した。さらにLa214系超伝導体に存在する“ストライプ”秩序と呼ばれる正孔の1次元的配列が、他の高温超伝導体にも存在して物性に影響を与えているか否かについての研究を進めている。また銅酸化物内の電子系のような、強い磁気ゆらぎによって常軌を逸脱した物性を示す類似物質系の開発研究に力を注いだ。特に幾何学的磁気フラストレーションを持つパイロクロア型化合物の合成と多方面からの実験研究を進めた。

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