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平成11年度 戦略的基礎研究推進事業 「研究年報」
Vol. 1 (2000) 507
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「極限環境状態における現象」平成7年度採択研究代表者
「極限ストレス土壌における植物の耐性戦略」

森 敏1)
1) 東京大学大学院農学生命科学研究科 教授
Abstract:  本研究は世界の陸地の67%を占める、2種類の不良土壌であるアルカリ土壌と酸性土壌について、植物が進化的に持つ不良土壌耐性機構を解明し、その耐性に関係する遺伝子を改変強化して主要穀物に遺伝子導入することによって、不良土壌耐性穀物の作出を行おうとするものである。我々の15年以上にわたる研究の結果として本年、アルカリ土壌に関しては、オオムギの持つニコチアナミン·アミノ基転移酵素をイネに導入して、世界ではじめて、鉄欠乏耐性イネを作出した。酸性土壌に関してはアルミニウム含量200ppmという驚異的な濃度のアルミニウムイオンを含有する強酸性の草津温泉水に生息する「いでゆこごめ」からアルミニウム含有顆粒を同定した。関連タンパクの精製を行っている。

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