TOP > 巻一覧 > 目次一覧 > 書誌事項


平成11年度 戦略的基礎研究推進事業 「研究年報」
Vol. 1 (2000) 424
[PDF (409K)] [引用文献


「単一分子·原子レベルの反応制御」平成9年度採択研究代表者
「完全フォトクロミック反応系の構築」

入江 正浩1)
1) 九州大学大学院工学研究科 教授
Abstract:  フォトクロミック分子は、光の照射により可逆に分子構造を変える性質をもち、様々の分子物性が光変化する。このフォトクロミック分子を対象として、その極限性能(高効率性:主反応量子収率=1、高選択性:副反応量子収率=0)の達成をめざしている。すなわち、熱安定フォトクロミックジアリールエテン分子系において、閉環反応量子収率が1に限りなく近い分子系を設計·合成·作成すること、また、光劣化の機構を解明してその防止策を明らかにし、劣化しにくい分子系を設計·合成することを目標とした。今年度は、前者については、確率論的に反応効率を向上させる試み、結晶における光反応量子収率の測定方法の確立を、後者については、光反応劣化物の同定とその防止策を検討した。

[PDF (409K)] [引用文献

Copyright(c)2000 科学技術振興事業団