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平成11年度 戦略的基礎研究推進事業 「研究年報」
Vol. 1 (2000) 352
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「量子効果等の物理現象」平成9年度採択研究代表者
「サイクル時間域光波制御と単一原子分子現象への応用」

山下 幹雄1)
1) 北海道大学大学院工学研究科 教授
Abstract:  本研究の目標は、(A)光サイクル時間域の極限的な光波機能(光パルスのモノサイクル化、多波長同期整形ビーム発生)を開拓し、(B)その新光波機能とSTMとを融合させた時空間域極限技術(整形極限光波STM融合技術)を開発すること、およびそれらを用いて時間的疎視化·空間的平均化·集団的統計化のために隠れている量子現象(時空間極限量子現象)を明らかにし、かつ制御することである。3年目である本年度の成果は、(A)については、独自な空間位相変調(SLM)法により4.9fs·2.06サイクル·1kHz繰り返しパルス列発生に初めて成功したこと、および(B)については、BEDT-TTF系有機伝導体表面にフェムト秒パルスレーザーを照射した結果、異なる2種類の分子状態に対し、異なる光誘起トンネル電流が得られることを確認したことである。

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