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平成11年度 戦略的基礎研究推進事業 「研究年報」
Vol. 1 (2000) 296
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「量子効果等の物理現象」平成7年度採択研究代表者
「スピン計測—スピンSPMの開発とスピン制御—」

武笠 幸一1)
1) 北海道大学大学院工学研究科 教授
Abstract:  電子についての従来の視点:質量、電荷から脱却して「スピン」の視点で考える新分野、すなわちスピンの関与する量子現象を積極的に用いた新世界を切り拓くことを目的とする。第1に、探針の試料に対する影響の少ない光励起GaAs探針を用いたSP-STMを開発してきた。MgO単結晶基板上のFeエピタキシー超薄膜でスピン偏極像の観察に成功した。第2に、交換相互作用力顕微鏡の実験条件を知るために第1原理計算を行い、これに基づき反強磁性NiO単結晶劈開面で検証実験を行い、NCAFMで原子像を確認した。第3に、Cu(001)上のFe超薄膜について磁性と基板モルフォロジーの関係を調べている。第4にGaNナノ構造の自発的スピン偏極、水素表面からの水素脱離におけるスピン偏極状態を分子軌道法から検討してきた。

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