TOP > 巻一覧 > 目次一覧 > 書誌事項


平成11年度 戦略的基礎研究推進事業 「研究年報」
Vol. 1 (2000) 230
[PDF (339K)] [引用文献


「生体防御のメカニズム」平成9年度採択研究代表者
「糖鎖シグナルを介する生体防御システムの解析」

川嵜 敏祐1)
1) 京都大学大学院薬学研究科 教授
Abstract:  昨年度の研究成果のうえにいくつかの興味深い新しい発見があり、研究は順調に進行している。京大グループでは、マンナン結合タンパク質を用いた遺伝子治療による顕著なガン抑制作用(MBP依存性細胞性細胞障害作用)の分子機構の解明を進め、MBP刺激によるヒト多形核白血球からの活性酸素の放出現象を見いだした。また、ヒトマンナン結合タンパク質の遺伝子発現機構の解析、新規血清レクチンの発見などの成果をあげた。佐々木研究所グループではSO3→6GlcNAc:β1,4ガラクトース転移酵素の発見及び精製に成功した。また、IL-2、IL-1βの生理活性におよぼすレクチン様機能の重要性を明らかにした。九大グループではカブトガニ顆粒細胞や血漿中に含まれるレクチン類を精製し、機能解析を行うとともにX-線結晶構造解析に成功した。

[PDF (339K)] [引用文献

Copyright(c)2000 科学技術振興事業団