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平成11年度 戦略的基礎研究推進事業 「研究年報」
Vol. 1 (2000) 217
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「生体防御のメカニズム」平成9年度採択研究代表者
「仲介因子を介した遺伝子発現制御の解明」

石井 俊輔1)
1) 理化学研究所 主任研究員
Abstract:  私達は昨年度、発がん遺伝子として同定されていたski及びその関連遺伝子snoの産物がコリプレッサーとして機能することを明らかにした。今年度は変異マウスを作製·解析した結果、ヘテロ変異マウスではがんが発症しやすいことが示され、ski/sno遺伝子はがん抑制遺伝子としても機能することを明らかにした。また、ストレス応答キナーゼの代表的な標的である転写因子ATF-2(CRE-BP1)は私達が初めてcDNAクローニングによって同定したものであるが、ATF-2のnull変異マウスを作製·解析し、ATF-2変異マウスが胎便吸引症候群のモデルマウスとなることを示した。そしてmybがん遺伝子ファミリーのメンバーの一つであるB-myb遺伝子の生理機能を明らかにするため、変異マウスの作製·解析を行った結果、B-mybは発生初期段階に必須であることが示された。

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