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平成11年度 戦略的基礎研究推進事業 「研究年報」
Vol. 1 (2000) 191
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「生体防御のメカニズム」平成8年度採択研究代表者
「超分子システムによる免疫識別の分子機構解明」

田中 啓二1)
1) (財)東京都臨床医学総合研究所 部長
Abstract:  自己と非自己の免疫識別の分子的基礎は,主要組織適合性複合体(MHC)に結合するMHCリガンド(抗原ペプチド)の生成機構である。超分子蛋白質複合体であるプロテアソームは,内在性抗原のプロセシング酵素として機能する.本研究では,MHCクラスI結合ペプチド生成の分子機構についてプロテアソームの構造- 機能変換の仕組みを研究することによって明らかにすると共に,併せてその制御機構の解明を目指してきた。本年度は,二種の活性化因子を併せもったハイブリッド型プロテアソームを発見し,本酵素が新しい内在性抗原のプロセシング酵素として作用する可能性を提唱した.現在,ハイブリッド型プロテアソームの遺伝学的な機能解析を進めている.

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