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平成11年度 戦略的基礎研究推進事業 「研究年報」
Vol. 1 (2000) 1283
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「資源循環·エネルギーミニマム型システム技術」平成10年度採択研究代表者
「エネルギーミニマム型高分子形成システム技術の開発」

馬越 淳1)
1) 農業生物資源研究所 室長
Abstract:  生物はエネルギーを極めて有効に用い、生物の構成成分である高分子の製造を常温で行っている。本研究では生物が作る天然高分子の構造形成のメカニズムを解明し、タンパク質などの低エネルギー型の合成方法の探索、精密分子配列制御方法の検討して、エネルギーミニマム型の機能性高分子の生産システム技術の基礎研究を行っている。カイコの糸を作る方法を研究した結果、カイコの紡糸は合成繊維に用いられている紡糸方法数十種を兼ね備えている。カイコは非常に巧みな方法で糸を作っていることを解明した。今後、タンパク質のメゾフェーズ(中間相)の構造解明と自己凝集のメカニズムの解明し、カイコが行っている低エネルギーの紡糸方法をシステム化したい。

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