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平成11年度 戦略的基礎研究推進事業 「研究年報」
Vol. 1 (2000) 1146
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「地球変動のメカニズム」平成9年度採択研究代表者
「超伝導受信器を用いたオゾン等の大気微量分子の高度分布測定装置の開発」

福井 康雄1)
1) 名古屋大学大学院理学研究科 教授
Abstract:  この研究はオゾン及びオゾンの破壊物質である一酸化塩素(ClO)の高度別時間変動を高精度で測定するために低雑音超伝導受信器システムの開発を目的とする。今までに200GHz帯超伝導ミクサー、局部発振電力供給システム、ベースラインの平坦化システム、小型4Kクライオスタット、小型音響光学型分光計等の開発を行ってきた。我々は1999年12月、これらのシステムを南米チリのラスカンパナス天文台に設置した。この装置で200GHz帯大気オゾンスペクトルの観測に成功した。さらに他の分子(ClO等)についても観測を進める予定である。また、国内設置されている既存のオゾン観測用ミリ波分光計によって得られたオゾン鉛直分布データの変動について解析を行うと共に、ClO高度分布の変動を記述することのできるモデルの開発を行う。

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