| 「環境低負荷型の社会システム」平成9年度採択研究代表者 「農山村地域社会の低負荷型生活·生産システムの構築」
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| | | Abstract: 本研究では、農村地域において、できるだけ環境負荷の少ない地域社会システムをつくり出すために、「自足型社会」(Self-contained Society)という概念を提出し、いくつかの地域で具体的にその実現の方法を提示し、その適用の可能性を検討する。「自足型社会」づくりの基本原則は、外部から地域への投入を少なくすること、地域内では存在する資源の有効利用を図ること、地域外に出される物質を必要最小限にすること、以上の過程において環境負荷を少なくすることである。具体的な作業を進める地域としては、島嶼型、中山間地域、農業中心(畜産)地域の3つの地域を選択した。研究は、(1)地域の物質循環の把握、適正技術の検討、(2)社会·経済的な検討、(3)社会システムの構築、の3つのフェイズに分けて進めている。研究の現段階は、3つの地域それぞれについて、物質循環からみた現状把握とそれに対する適正技術を検討·評価し、社会経済的検討に着手したところである。今後は、地域社会での受容可能性に配慮しつつ、経済的な評価を重点的に行っていきたい。 | | | |