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平成11年度 戦略的基礎研究推進事業 「研究年報」
Vol. 1 (2000) 1089
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「環境低負荷型の社会システム」平成8年度採択研究代表者
「アイソトポマーの計測による環境物質の起源推定」

吉田 尚弘1)
1) 東京工業大学大学院総合理工学研究科 教授
Abstract:  環境に存在する物質には、同位体の組み合わせにより、多数の相互に異なるアイソトポマー(isotopomer;同位体分子種)が存在する。アイソトポマーの自然存在度は環境物質の起源に関する質的情報をもっている。この情報を定量的に読みとる新しいコンセプトの物質解析法として、新たな質量分析法とレーザー分光法の2つの計測法を提案·開発し、解析法を開発している。具体的な研究対象として、メタンと一酸化二窒素などの地球温暖化ガスとその関連物質のアイソトポマーを計測·解析し、その起源とサイクルを正確に推定する方法を確立した。現在低緯度から高緯度、海洋底から成層圏にいたる地球規模の試料について解析を進めつつあり、地球温暖化ガスのサイクルを定量的に記述し、環境変化の将来予測に貢献するべく研究を推進している。

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