| プレカーサーSi-C-O系バルクセラミックスの合成 —プロセッシングとセラミゼーション解析—
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| | | ニカロン繊維などの優れた耐熱工業用SiC系セラミックスのプレカーサーポリマーとして広く使用されているポリカルボシラン(PCS)から、初めてモノリシックなバルク形状のSi-C-Oセラミックスを合成することに成功した。さらに、酸素導入と熱炭素還元反応の制御によって、C/O原子比を広範囲に制御可能とした。そのC/O原子比はゾル·ゲル法によって作製されるSi-C-OガラスセラミックスのC/O原子比と比較してかなり高く、微構造中の共有結合性も比較的強い。(1)PCS試片中の酸素濃度はセラミゼーション中に密度上昇効果を与え、Si-C結合ネットワークの構築による急激な結晶化および粒成長を抑制する、さらに、(2)圧粉体密度はセラミゼーション現象の進行そのものを遅らせる作用をすることなどが明らかとなった。 | | | |