TOP > 巻一覧 > 目次一覧 > 書誌事項


「動植物細胞におけるストレス応答機構」に関する共同研究
Vol. 1 (2000) 687
[PDF (972K)] [引用文献


健康リスク予知予防の為の分子生物学的新技法の開発
菅原 努1), 小野 公二2), 伴 貞幸3), 丹羽 太貫4), 鈴木 啓司5), 加納 永一6), 二階堂 修7)
1) (財)体質研究会
2) 京大·原子炉実験所
3) (財)放射線影響研究所
4) 広島大·原爆放射能医学研究所
5) 長崎大·薬学部
6) 福井医大·放射線基礎医学
7) 金沢大·薬学部放射線薬品化学教室
Abstract:  最近の分子細胞生物学の成果を活用して健康リスク予知予防の為のバイオマーカーを開発することを目指した。従来は癌化、老化などについて、DNA 損傷とそれに基づく体細胞突然変異を指標することが行われている。これに対し本計画では環境因子に対する細胞のストレス応答に着目し、分担研究者が夫々得意とする手法を用いてその可能性を探った。その結果、細胞の種々のストレス応答が見出され、その健康リスクヘの関与の可能性が示唆された。これを実用的なバイオマーカーにするには、更に一段の工夫が必要である。また従来のモデルとの対比において、現時点においてこれを否定することは出来ず、先づ放射線を例として高線量と低線量を対比しながら作用機構については新たなパラダイムの確立が必要であるとの結論に達した。このように新しい体系の大略を示すことが出来たのが、付随的な大きな成果である。

[PDF (972K)] [引用文献

Copyright(c)2000 科学技術振興事業団