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「動植物細胞におけるストレス応答機構」に関する共同研究
Vol. 1 (2000) 38
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ラット初代培養肝細胞における、細胞凝集体形成の基礎的検討
横山 兼久1), 松田 尚樹1), 竹下 哲史1), 森田 直子1), 渡邉 正己2)
1) 科学技術振興事業団·長崎研究室
2) 長崎大学薬学部放射線生命科学教室
Abstract:  ラット初代培養肝細胞の、コラーゲンゲル上培養における細胞凝集体の形成と形態の維持および機能の維持における、培養液へのデキサメサゾン、インシュリン、EGFおよびDMSOの添加の効果について検討を行った。細胞凝集体の形成および維持にはデキサメサゾン、インシュリンおよびDMSOの添加が必要であった。機能の発現については、デキサメタゾンとインシュリンの効果が大きかった。DMSOは、コラーゲンゲル上に形成された細胞凝集体の維持には必須であり、その効果は、細胞凝集体の独立した安定性と細胞外マトリックスとの親和性の低下として確認された。コラーゲンゲル上でのラット初代培養肝細胞の培養では、デキサメサゾン、インシュリンおよびDMSOの培地中への添加により、細胞凝集体が形成され、さらに形態が維持され、細胞機能の発現が維持されると考えられる。

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