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「動植物細胞におけるストレス応答機構」に関する共同研究
Vol. 1 (2000) 200
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植物のアルミニウムストレス耐性機構
VI. 大麦アルミニウムストレス耐性関連遺伝子(群)単離に向けた[BACライブラリー作成]

斎藤 彰1), 宮崎 力2)
1) 農林水産省九州農業試験場育種工学研究室
2) 科学技術振興事業団
Abstract:  酸性、アルミニウムストレス応答遺伝子群をマップベースドクローニングするためには、巨大ゲノムライブラリー作成が重要である。本研究では、300kb以上の長いDNAをクローニングできる大腸菌人工染色体(Bacterial Artificial Chromosome)を用いた巨大ゲノムライブラリー作成した。また、巨大DNA断片やその末端部位を効率的にクローニングできる9のクローニングサイトを導入した新規ベクターpCHR8を開発した。効率的巨大ゲノミックDNAライブラリー作製法を開発して、ベクターとゲノミックDNAとの連結1反応で作成されたKasalath BACライブラリーは、クローニングされた巨大DNAサイズが平均106kbの6,5000クローンを含んでいた。これはイネゲノムサイズの約16倍であり、イネゲノム全体を十分にカーバーできる規模であり、葉緑体やミトコンドリアDNAは少なかった。イネの3,7染色体に対応するBACクローンが十分な数回収できることからBACライブラリー有効性が示された。以上は大麦の巨大ゲノムDNAライブラリーの効率的構築に寄与すると考えられた。

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