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共同研究終了報告書「脳活動に伴う二次信号の計測とその発生機序に関する研究」
Vol. 1 (2000) p.92
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分光学的方法による内因性信号の成分分析
福田 光洋1), 本間 良太1), Rajagopalan Umamaheswari1), 松元 まどか1), 西崎 誠1), 谷藤 学1)
1) 理化学研究所脳科学総合研究センター 認知脳科学研究グループ
  神経活動により誘発される内因性信号を利用して、生きている動物の脳の機能構造を可視化することが可能となっている。この信号は神経活動によって誘発される組織中の還元ヘモグロビンの濃度変化を反映すると考えられているが、その起源はまだ明確にされていない。そこで本研究では、内因性信号の起源を明らかにするために内因性信号を異なる3つの波長で同時記録し、それらを分光学的に各成分に分解した。その結果、(1)還元ヘモグロビンと光散乱強度変化ばかりでなく、血液量変化もまた機能構造をよく反映すること、(2)内因性信号における光散乱強度変化の占める割合がかなり大きいことが明らかになった。

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