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共同研究終了報告書「脳活動に伴う二次信号の計測とその発生機序に関する研究」
Vol. 1 (2000) p.690
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【3】アルツハイマー型痴呆例のアポトーシスについて
株式会社ニッショー大館工場
  老年期の痴呆をきたす代表的神経疾患にアルツハイマー型痴呆(AD)が知られている。ADの臨床病態生理学的研究並びに病理組織学的研究は歴史的にも、量的にも、膨大であるが、なお不明点が多い。その1つにADにおける神経細胞死がどのような機序で起こるかが挙げられる。ADの大脳では、特徴的な形態学的所見として、神経細胞内における神経原線維変化、神経網における老人斑が知られ、やがては神経細胞は消失·脱落し、神経機能低下すなわち痴呆をきたすと説明されてきた。しかし、神経細胞死については、最近、アポトーシスの関与が示唆されている。本研究では、AD脳において、形態学的にアポトーシス細胞を標識するTUNEL法、およびAD脳から抽出したDNAを電気泳動し、ラダー形成をみることにより、DNAがヌクレオソーム単位で切断されているかどうかを検討することを目的とした。

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