| | 飯島 敏夫1), 高島 一郎1), 梶原 利一1), 稲瀬 正彦1), 広瀬 秀顕2) |
| 1) 電子技術総合研究所超分子部 2) 筑波大学医学部大学院 |
| 高次脳機能は脳内の複数の機能単位が協調動作し、一連のシステムとして働くことにより達成されている。従って脳の働きを理解するには時間的、空間的に推移する神経活動の動態(ダイナミクス)を記録し、解析する必要がある。この時間軸を有した描画を脳機能ダイナミックマップと名付けるならば、それはある固定時間の脳活動分布のみを表現した従来型の「スタティック(静的)マップ」とは質的に大きく異なり、脳活動中心の時間的·空間的推移や相互作用、さらには脳内情報表現までも読み取れる可能性のある、極めて有意味な情報ソースとなろう。本研究ではこのダイナミックマップ取得の1つの有力な手段として膜電位感受性色素を用いた脳活動リアルタイムイメージングの可能性をさぐった。 | | | |