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共同研究終了報告書「脳活動に伴う二次信号の計測とその発生機序に関する研究」
Vol. 1 (2000) p.281
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レーザードップラ血流計を用いたラット体性感覚野賦活に伴う二次信号の計測とその発生機序に関する研究
松浦 哲也1), 藤田 英明1), 柏倉 健一1), 関 千江1), 菅野 巌2), 山田 勝也3)
1) 科学技術振興事業団秋田研究室
2) 秋田県立脳血管研究センター
3) 秋田大学医学部生理学第一講座
  ラット体性感覚野賦活時における神経活動の電気的計測とレーザードップラ血流計による微小血流動態の測定を行った。ラット後肢の電気刺激や皮質直接刺激に対する体性感覚野の神経応答と血流量の関係を調査した結果、脳活動の大きさと血流増加量には相関関係があること、局所血流調節が細動脈の弛緩·拡張のみならず毛細血管レベルでも行われている可能性があることを明らかにした。また、賦活時の血流増加量が脳組織の酸素消費量や物質の代謝量とは独立に決定されること、高酸素分圧下での賦活血流過剰供給の一端に一酸化窒素合成系の変化が関与している可能性が明らかとなった。

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