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共同研究終了報告書「脳活動に伴う二次信号の計測とその発生機序に関する研究」
Vol. 1 (2000) p.166
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ヒト一次視覚野における視覚誘発電位とBOLD信号応答との関係
柏倉 健一1), 山本 誠一2), Zhang Xiaojing1), Kershaw Jeff1), 菅野 巌3)
1) 科学技術振興事業団秋田研究室
2) 神戸市立工業高等専門学校電気科
3) 秋田県立脳血管研究センター
  ヒト一次視覚野における視覚誘発電位及びBOLD信号応答の関係について検討を行った。これまでは刺激頻度、刺激時間を変えた場合、対応して神経活動も変化すると仮定していたが、本章ではこれを実験的に確認した。この結果、steady-state状態で神経活動量(VEP振幅)とhemodynamic変化量(BOLD信号応答量)はよく相関していた。さらに、神経活動量を刺激開始直後のごく短時間変化させ、ダイナミック測定を行ったところ、対応するBOLD信号応答量に大きな違いが観察された。前々章の結果と合わせ、この神経活動量の変化に対応したBOLD信号応答量の違いがBOLD信号応答特性における非線形性の原因と考えられた。

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