| | | | 光による脳機能の無侵襲計測では、脳活動に伴うヘモグロビン濃度変化を2波長で計測している。この計測の精度における波長依存性を評価した。実験的には、波長664-848nmの範囲で複数の半導体レーザを用い、手指運動に伴う運動野のヘモグロビン濃度変化を計測した。理論的には、各波長での吸光度変化からヘモグロビン濃度変化を計算する際の誤差伝播を解析した。その結果、従来の計測で利用している830nmと782nmの2波長光に比べて、830nmと664nmの2波長光を用いることで、計測精度が約2倍(酸素化ヘモグロビン)および約6倍(脱酸素化ヘモグロビン)向上することを確認した。 | | | |