| | | | 近年、分子性物質における物性探索は目覚しく、金属伝導、超伝導、強磁性、非線形光学効果、あるいはこれらを複合したような性質が次々と見出されている。分子性磁性物質の研究においては、これまで強磁性的な性質の獲得が大きなテーマであったが、この問題がある程度解決しつつある状況において、分子磁性体特有の性質を強調した展開が求められている。本研究では、有機·無機複合ナノコンポジットや分子スピンシステム上に、磁気的な性質が大きく異なる二つの状態つくり出し、その間の転移を自由に制御することを目指した研究を行った。 | | | |